■生成り（ハーマンオーク）
アメリカ老舗タンナー、ハーマンオークレザー。渋槽で、長期間じっくりと鞣され、非常に繊維が良く締まった牛革。硬めで、強靭な仕上がりで、馬のサドルにも使われています。赤みがかった褐色への経年変化・エイジングも魅力の逸品。

■黒（ブラック・姫路レザー）
北米産本ヌメ革を染料オイルで、丘染め仕上げ。革本来の風合いを大切にした革素材。床面は軽微な裏処理染め。
丘染めの歴史は古く、現在の主流からすれば、ローテクとも言えるが、現在主流の芯透し染め（丸染め）とは異なり、革の表面だけ染める染色方法。染色が厚塗りではないので、下地の影響を受けやすく、良質な革を用いなくてはならず、良質な革の厳選を強いられる。いわゆる革本来の色、茶芯革になるので、その革を使い込んでいくことにより、マットで黒く染められた表面が摩擦でこ擦れ、磨かれて艶を増していき、共に内側から褐色に焼けた革が、覗き見えてくる、その独特なエージング、経年変化を楽しめる革でもある。